ドライアイでもまつエクしていいの?
2020年8月10日
日本では約800~2,200万人ものドライアイの患者さんがいるといわれ、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあり、ドライアイで悩む人の数は年々増加傾向にあるとのことです。
ドライアイの症状とは
ドライアイとは涙の質が低下したり、涙そのものの分泌が極度に少なくなったりして目の表面の潤いが低下した状態です。
目の潤いが不足するので、目の表面が凸凹としてしまい、ゴロゴロ感や痛みを感じる、眼が疲れる、光が正しく入らずにものが霞んで見える、光が眩しいなどの違和感が出てきます。
さらに涙という目を守るバリア構造が壊れている状態なので、細菌や刺激に弱く、目ヤニが出る、角膜炎、ものもらいなどの目の病気にかかりやすくなるのも特徴です。
ドライアイでまつエクをつけた時のリスク
ドライアイでもまつエクは可能なのでしょうか。その答えは多くの場合できます!ただ重度のドライアイの方ですと、大変申し訳ありませんが施術をお断りさせて頂くことがあります。
揮発成分の刺激を受けやすい
涙という目の防御膜で目の表面が守られていないため、まつエクで使用するグルーが乾く際に発生する揮発成分が直接目に触れやすくなってしまいます。眼球に強い刺激を与え、アレルギーや眼病の発生リスクがあがってしまうのです。
目に刺激を与え、グルーの劣化原因になる
涙の不足によりグルーの揮発成分が直接目に付着し、施術中に目が染みやすくなります。目に悪い状況であるだけでなく、乾ききっていないグルーが涙そのものや、涙による湿気の影響を受けてグルーの劣化原因にもなります。
ドライアイが進行してしまう可能性も
まつエクの装着方法を間違えると、まつエクによりまつ毛にボリュームがでることで目が閉じにくくなり、より一層ドライアイの進行に繋がる可能性があります。
ドライアイでもまつエクを装着する方法
施術前に目薬
施術中はほとんど目を閉じた状態のため、施術前に潤い効果のある目薬を持参し、点眼することをオススメします。
コンタクトを外す
通常、ソフトコンタクトレンズであれば付けたままでもまつエク可能です。ですが、ドライアイ持ちのお客様の場合では特にソフト・ハードコンタクトレンズに関わらず外して頂くようお願いしています。
離れた位置に装着
通常まつエクはまつ毛の根元から1.5㎜ほど離した位置に装着しますが、揮発成分が少しでも目に触れないよう1.5㎜以上離した位置に装着していきます。
施術後の目薬について
特に施術後すぐのまつエクではグルーが乾ききっていない状態です。お帰りの前にグルーをしっかりと乾かし、さらにコーティング剤を塗り、さらに乾かしてと目に悪影響を及ぼす成分が目に入ることのないようにさせて頂きます。
それでも目薬をご使用の際に、グルーの成分が目に入ってしまうリスクは0ではありません。まつエクをした当日は、以下のような目薬のお取り扱いを心掛けて頂きたいです。
目に負担を掛けない範囲で目薬の使用回数をできるだけ減らし、目薬を使用する際には、まつ毛に触れないようにする
余ってしまった目薬は清潔なタオルやティッシュで目頭から吸い取るようにしてまつエクに付かないようにする
ドライアイだからと言って施術ができないわけではありません。
施術者の工夫で目のトラブルリスクを下げることは十分に可能です。ドライアイの程度にもよりますが、まずは、お気軽にご相談下さい。
ドライアイでまつエクをすると
揮発成分の刺激を直受けやすい
涙という目の防御膜で目の表面が守られていないため、まつエクで使用するグルーが乾く際に発生する揮発成分が直接目に触れやすくなってしまいます。眼球に強い刺激を与え、アレルギーや眼病の発生リスクがアップしてしまうのです。